拠点整備
ATLAS拠点整備事業では、ATLASプロジェクトの中で、海外拠点の治験実施基盤というハード面での整備を通じた臨床試験ネットワークの構築を行います。
具体的には、今後臨床試験に係る品質の向上を図ります。対象は多くの患者登録が見込めるマレーシア、フィリピン、ベトナム、タイ、インドネシアとして各国より10機関前後を選定し、治験実施に必須とされる臨床検査・診断機器やフリーザー等を購入します。これにより、高品質の治験実施に必要な基盤を整備します。
また、機関所属の臨床研究コーディネーターを増員し、臨床研究支援機能の強化を図っていきます。選定された機関には、ATLASプロジェクトの中で実施される国際共同研究への一定数の患者登録を求め、リエゾン(連絡調整役)を配置することで、強力な臨床試験ネットワークを構築していきます。臨床試験ネットワークの現地調整機能を担うべく、国立がん研究センターとしてタイ・バンコクにアジア事務局を設置しています。