PATHWAY試験:結果がプレスリリースされました
2023.02.21
タイトル
日本主導の第III相国際共同医師主導治験においてホルモン受容体陽性/HER2陰性の進行乳がん患者に対するパルボシクリブのタモキシフェンとの併用の有効性を確認NCCH1607/PATHWAY試験
発表のポイント
ホルモン受容体陽性/HER2陰性の進行・転移性乳がんの女性を対象とした、サイクリン依存性キナーゼ(以下、CDK)4/6を阻害する経口分子標的薬パルボシクリブとタモキシフェンの併用療法のトップラインデータが開示され無増悪生存期間(PFS)を有意に改善しました。
本文
国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜 斉、東京都中央区)中央病院(病院長:島田和明)は、ホルモン受容体陽性/HER2陰性の進行・転移性乳がんの女性を対象とした、パルボシクリブ+タモキシフェン併用療法とプラセボ+タモキシフェン併用療法を比較した第III相試験(略称: PATHWAY 試験/NCCH1607)のトップラインデータを開示し、パルボシクリブ+タモキシフェンの併用投与は、プラセボとタモキシフェンの併用投与と比較し、統計学的に有意かつ臨床的に意味のあるPFSの延長を示し、主要評価項目を達成したことをお知らせします。この結果は、欧米にくらべてアジア地域では、全乳がんのうちで占める患者数の割合が多く、治療選択肢が少ない閉経前乳がん患者にとって、高いインパクトがあると考えています。詳細な有効性および安全性の結果は、今後国際学会で発表される予定です。
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