日本における早期乳がんに対するラジオ波焼灼療

髙山伸
2013年から開始された「早期乳癌へのラジオ波焼灼療法の有効性の検証と標準化に向けた多施設共同研究(RAFAELO試験)」の短期成績が評価され、2023年12月に日本において早期乳癌に対するラジオ波焼灼療法が保険適応となりました。腫瘍径が15mm以下の浸潤性乳管癌、または非浸潤性乳管癌が対象となります。標準治療は外科的治療ですが、早期乳癌患者さんにとっては、手術をしない選択肢が加わったことになります。今後、保険診療下で安心安全にラジオ波焼灼療法を広げていくことが我々の使命です。日本だけでなく、世界中に早期乳癌に対するラジオ波焼灼療法が広がっていくことが期待されています。
