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早期膵癌診断への挑戦

永塩美邦

2024/1/22

膵癌の治療成績を向上させるためには、新規薬剤等による治療法開発に加え、より小さなレベルで正確に診断することも重要です。外科切除による長期予後が期待できる早期の膵癌とは、腫瘍径が1cm以下と言われています。しかし、1cm以下の膵腫瘍はCTMRIでは腫瘍本体をとらえることができないことがほとんどです。CT等で腫瘍本体を捉えられない早期膵癌を診断するために、我々は主膵管の狭窄・拡張、膵実質の萎縮等の膵癌の間接所見に着目し、超音波内視鏡 (EUS: Endoscopic Ultrasonography)を用いてこれらの所見のある部位を含めて早期膵癌がないか精査を行っています。

超音波内視鏡 (EUS)は先端に高解像度の超音波が備わった内視鏡です。超音波内視鏡 (EUS)で腫瘍を描出できれば、超音波内視鏡下組織採取 (EUS-TA)で確定診断を行います。早期膵癌が疑われる症例で、超音波内視鏡 (EUS)でも腫瘍を描出できない場合、ERCPを駆使して早期膵癌を診断しています。

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