最先端の肺癌治療―国立がん研究センター中央病院呼吸器内科の取り組み
大熊 裕介
2023/11/15
肺癌の薬物療法は近年、個々の患者さんに合わせた分子標的治療や免疫療法の進展により大きく変化し、多様化しております。当科では、これらの最新かつ最適な薬物療法を積極的に取り入れ、肺がん患者の長期生存率向上を目指しています。特に、進行非小細胞肺癌の治療において、遺伝子変異を特定し、その変異に最適な薬剤を選択する個別化医療が注目されています。また、治験・臨床試験への参加により、最新治療の早期導入を実現しており、当院の専門医は、肺癌、胸膜中皮腫、胸腺上皮性腫瘍といった胸部悪性腫瘍の患者さん一人ひとりに最適な治療プランを提供し、最高水準のケアを目指して日々研鑽しております。