About us
国立がん研究センター中央病院として、統一されたビジョンの下で進める国際活動の一つとして「国際診療」が位置づけられ、国際開発部門の一つとして国際診療室が設置されました。
国際診療室は、外国籍患者に対する診療の質と数を向上させ、中央病院において国際診療を重要な基盤として位置づけること、さらに国際教育および国際研究とも連携して、病院全体で国際化を推進することをミッションとしています。具体的には、海外在住の外国籍患者さんの診療について、病院の診療受け入れ態勢に関した院内外の問題点の把握と解決策を提言し、国外へ当院のアピールを行っていきます。With COVID-19の時代にあっても、外国籍患者さんの診療体制をより良いものとするため、当室は活動してまいります。
理事長ごあいさつ

国立研究開発法人 国立がん研究センター
理事長 中釜 斉
国立がん研究センターは、1962 年に我が国のがん医療・がん研究の拠点となる国立の機関として創設され、以来、日本のがん医療と研究を強力にリードしてきました。国際水準の臨床研究や医師主導治験等の中心的な役割を担う機関として期待されており、世界レベルの研究成果の創出と研究開発成果の最大化が求められています。正に基礎と臨床の両方の視点から、がん制圧に資する研究・診療両面でのがん対策を実践するとともに、その戦略を国や国民の皆様に提言できる機関としての存在意義が求められています。そして、近年は海外からの患者さんの診療、国際共同研究における主導的役割も果たすようになってきています。我が国に限らず、世界的な患者さんのニーズに対応して、国際診療を推進していくことが使命であると考えています。
2020年からは、国立がん研究センター中央病院にも、国際診療室が設置されました。増える国際診療、国際共同研究のための基盤整備を行っています。
ますます我々は、日本人だけではなく世界中のがん患者およびそのご家族の願いや期待を広く課題として反映し、解決に向けて取り組むことも求められます。すべてのがん患者とそのご家族が、常に希望を持ち続けることできる医療提供体制とそのための研究基盤を整えていくことを目指したいと考えています。
国際診療室開設のご挨拶

国立がん研究センター中央病院
病院長 島田 和明
国立がん研究センター中央病院は、国立がん研究センターの一員として開設以来“社会と協働し、全ての国民の皆様に最適ながん医療を提供する”という理念のもと、がん診療・研究のリーディング・ホスピタルとしての役割を果たしてきました。高難度な外科手術のみならず、低侵襲治療の充実のため早期がん病変に対する内視鏡、IVR治療、高精度放射線治療、腹腔鏡下及びロボット支援による低侵襲手術に重点的に取り組んでいます。治験・臨床試験の推進、研究所との強力な連携の下、全ゲノム解析やTR(トランスレーショナル・リサーチ)研究の共同、希少がん・難治がんの研究開発が重要な使命です。
ゲノム医療を実装し、個々のがんの特性に合ったがん医療を提供できる体制を強化しています。
このような世界最高レベルのがん医療を国内のみならず、研究・教育・診療のあらゆる面で国際展開を推進するため中央病院共通部門のひとつとして、2020年11月に国際開発部門を発足いたしました。この部門内に、外国籍患者に対する診療の質と数を向上させ、国際診療に貢献するため国際診療室を設置いたしました。
近年、日本在住の外国人のがん患者さんや、日本の先進的医療を求めて来日する外国籍患者さんの増加により、国際的な医療ニーズが高まっています。すでに現在まで各診療科個々の対応により海外の患者さんに対応してまいりましたが、今後は国際診療室を中心として、渡航支援・多言語への対応・医療文書の翻訳や経済面での課題について対応し、各診療科が海外からの患者さんに対して高度医療の提供そのものに専念できる体制を整備してまいります。
英語圏のみならず、中国、韓国、アセアン諸国を含むアジアから多くの人々との国際交流が深まるなか、高度で安心できるグローバルながん診療の提供をめざし尽力してまいりますので、皆様のご理解とご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
Mission & Goals
ミッション
- 国内外の患者に最良のがん医療を提供することで、世界の研究者と連携して、がん患者の福祉の向上に貢献する
ビジョン
- 国際診療機能を強化し、日本の優れたがん治療を世界の患者ひとりひとりに提供する
Fact sheet 国ごと、年ごとの 受診数など
渡航受診(SO含む)
年ごと(1-12月)の受診者数
2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 64 | 38 | 4 | 2 | 5 |
---|
国別、年別(1-12月)の受診者数
2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |
---|---|---|---|---|---|
中国 | 48 | 31 | 1 | ||
ベトナム | 4 | 1 | 2 | 5 | |
ロシア | 1 | 1 | 1 | ||
インド | |||||
インドネシア | 7 | ||||
韓国 | 1 | ||||
台湾 | 2 | 1 | |||
タイ | 1 | ||||
アメリカ | 3 | 1 | |||
オーストラリア | 1 | ||||
モンゴル | 1 | ||||
カザフスタン | 1 |
日本在住(代理SO含む)
年ごと(1-12月)の受診者数
2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 70 | 97 | 70 | 56 | 67 |
---|
国別、年別(1-12月)の受診者数
2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |
---|---|---|---|---|---|
中国 | 29 | 71 | 53 | 39 | 40 |
ベトナム | 4 | 7 | 6 | 3 | 4 |
ロシア | 6 | 1 | 2 | 1 | 1 |
インド | 1 | 2 | 3 | ||
インドネシア | 4 | 2 | 2 | 1 | 2 |
韓国 | 6 | 3 | 1 | 2 | 1 |
台湾 | 1 | 1 | |||
タイ | 2 | 1 | |||
アメリカ | 1 | 4 | 4 | ||
ポーランド | 1 | ||||
モンゴル | 1 | 1 | |||
スリランカ | 1 | ||||
フィリピン | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
ウクライナ | 1 | ||||
ラトビア | 1 | ||||
イギリス | 1 | ||||
ドイツ | 1 | ||||
ネパール | 2 | ||||
スペイン | 2 | ||||
ジャマイカ | 1 | ||||
南アフリカ共和国 | 1 | ||||
ルーマニア | 1 | ||||
パキスタン | 1 | 1 | |||
ペルー | 1 | ||||
キプロス | 1 | ||||
オランダ | 1 | ||||
サウジアラビア | 3 | ||||
香港 | 2 | ||||
マレーシア | 2 | ||||
カナダ | 3 | ||||
カザフスタン | 2 | 2 | |||
ボリビア | 1 | ||||
ミャンマー | 1 | ||||
ラオス | 1 | ||||
ベラルーシ | 1 | ||||
エジプト | 1 | 1 | |||
シンガポール | 1 | ||||
アラブ首長国連邦 | 1 | ||||
トルクメニスタン | 2 |
IMCS’s staff
室長
下井辰徳
室員
阿部清一郎
井垣浩
曽根美雪
塚本俊輔
中濱洋子