ATLASプロジェクトリーダー 中村健一

国際開発部門 部門長 中村 健一
みなさんこんにちは。ATLASプロジェクトへようこそ。ATLASプロジェクトはアジア地域における恒常的ながん臨床試験ネットワークを構築するプロジェクトです。
日本では今後急速な人口減少が進むと見られていますが、アジアでは逆に人口が増えており、それにつれてがんの罹患者数も急激に増加することが予想されています。ところが従来、がんの治療開発は欧米主導の企業治験が中心となって進められ、本当にアジアが必要としている治療開発が進まなかったという問題がありました。
国立がん研究センターでは、これまで韓国、台湾、シンガポールといったアジアの先進国と国際共同試験を進めてきましたが、このATLASプロジェクトではさらにタイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン、インドネシアといったASEAN諸国にもネットワークを拡大し、アジア全体でがん治療開発を進めていきます。
アジアによる、アジアのための、アジアのがん臨床試験ネットワークを構築し、このネットワークからより多くの治療法を生み出していきます。