ATLASとは ~国立がん研究センターによるアジアがん研究ネットワーク~
2020年9月から政府やAMEDの支援を受け開始された我々のプロジェクトは、正式名称を「アジアがん臨床試験ネットワーク事業(Asian Clinical Trials Network for Cancers Project: ATLAS project) 」とし、ソフト面での教育研修等の支援、ハード面での治験実施基盤の整備、そして複数の国際共同研究の実施を並行して行うことをミッションとしています。さらに、各拠点施設で発生する問題に即時に対応し、現地のリエゾンオフィサーとのface-to-faceのコミュニケーションで得られる一次情報を本事業へ反映させることを目的に 、 国立がん研究センターアジア事務局の設置準備を進めます。
今後の展開として、本事業で整備するアジアがん臨床試験ネットワーク(ATLAS)の枠組みを活用して、アジア地域で常時 5試験以上の国際共同試験を恒常的に実施する体制構築を目指し、製薬企業、 CRO、患者団体といった stakeholdersの参画を世界的に呼びかけていきます。
About us
国立がん研究センターでは、2020年9月より政府やAMEDの支援を受けて、「アジアがん臨床試験ネットワーク事業(Asian Clinical Trials Network for Cancers Project: ATLAS project) 」を開始いたしました。
代表者挨拶
ATLASプロジェクトは、国立がん研究センター中央病院が、日本医療研究開発機構(AMED)による令和2年度臨床研究・治験推進研究事業「アジア地域における臨床研究・治験ネットワークの構築事業」へ採択されたことをきっかけに開始されました。
アジア連携推進タイ事務所
アジア事務局(正式名称:アジア連携推進タイ事務所、Asian Partnerships Office)は国立がん研究センター中央病院の国際開発部門 アジア連携推進室が中心となり準備を行い2021年9月10日、バンコクに設立されました。
ATLAS Monthly Webinar
医師・研究者・臨床試験関係者を対象とした、がん研究における最新トピックの共有に焦点を当てたセミナーシリーズです。本ウェビナーを通じて、参加者の皆様にがん治療における最新の情報を学ぶ機会を提供いたします。このシリーズは、基礎的な内容から臨床まで幅広いトピックを扱います。
ATLAS Board
ATLASプロジェクトは、アジア諸国のネットワークを活用した国際臨床試験グループの設立を目指しています。2023年3月16日に設立されたATLAS Boardは、アジア諸国の代表者で構成され、プロジェクトの方向性や戦略を議論します。四半期ごとにミーティングを実施し、ATLASの長期的発展を図っています。Boardのメンバーは、ATLASの臨床研究や患者登録に関与する機関から選ばれています。
拠点整備
ATLAS拠点整備事業では、ATLASプロジェクトの中で、海外拠点の治験実施基盤というハード面での整備を通じた臨床試験ネットワークの構築を行います。 具体的には、今後臨床試験に係る品質の向上を図ります。