Hematology
診療について
1997年から2004年までは新患患者数は増加し続けましたが、その後は人的および施設面での制約により横ばい状態です。それでも年間約250名から300名の悪性リンパ腫の新患数は国内最多の施設の一つで、世界でも屈指の数です。これだけの多数の患者さんでも血液腫瘍科内では統一した診療方針が貫かれています。入院中の患者さんだけではなく、外来通院中の患者さんについても診療科としての治療方針を決定するために、毎週、カンファレンスが開かれ、スタッフ全員の目が通されます。さらに悪性リンパ腫では初診の患者さんの病理診断および治療方針決定を目的に毎週カンファレンスが開かれ、病理医、放射線診断医、放射線治療医の参加のもとで統一的な治療方針が決定されます。また、これらのカンファレンスは、若手医師にとっては格好の教育の場になっています。造血幹細胞移植科とは週1回カンファレンスを行い、造血幹細胞移植の適応などに関してさまざまな角度から共同で検討しています。